テレビアニメED10選 2013

前回の記事に引き続き、今回はED10選となります。放映季順、他順不同、他意はなし。敬称略。視聴した作品からのみの選出で、選出基準はOPの方と同じく 「とにかく好きなED」 です。

 

俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる / W:Wonder tale

演出・絵コンテ/出合小都美の素晴らしさ。淡い色彩とファンシーな画面が地続きとなって映されるそれはもう観ているだけで胸がときめく凄く素敵な映像の連なりだなと。“夢” というコンセプトに “修羅場”という名の次のステージ。最終回EDに繋がる4人の寝顔含め、本作品を一度通して観た後だと多くのことを連想させられてしまう力強さもこのEDの強みですね。田村ゆかりさんの楽曲と歌声も相変わらず素晴らしく、映像との相乗効果ほんと半端ないです。

 

僕は友達が少ないNEXT / 僕らの翼

幸せと不幸が混在するストリングムービー。多くのモチーフが二人を否定していく中であって、“辛さ” に一線を足せば “幸せ” な空間へと紡ぐそれは赤い糸とかほんと堪らないなぁと。私たちに友達は少ない、けれど― とかそんな反語を感じずにはいられないラストの笑顔が本当に素敵です。OPとはまさに正反対の、しっとりと歌い上げられた楽曲も凄く良いなぁと。

 

GJ部 / Purely Sky ~私だけの空~

躍動する綺羅々マーチングに酔いしれる素晴らしきED。とにかく動かしまくるのほんと凄いなぁというのと、ほんと聴いているだけで楽しいなという、まさに映像としての楽しさ追求したEDだなと。真っ直ぐな歌声が妙に耳に心地良くこの作品のEDソングでは一番好きかも知れません。あと間奏のドラムから凄い野生感溢れ出てて、それさえも彼女のための曲なんだなーと感じられるのすごくグッジョブです。

 

GJ部 / 走りだそう!

正直、一つの作品から二つ選ぶのはどうかと思ったんですが、これだけ素晴らしい映像を見せつけられてはどうしたって抗えるわけもないというか、むしろ選ばない選択肢が存在しなかったというか。切り取られるフレームに “静/動” の “停滞と加速感” を付加させることで描き切る色鮮やかな過去の記憶がとても眩く、舞い散る桜、そして卒業と一つ一つの節目を前向きに捉えた映像が非常にクリティカル。もうこれは(刺激的過ぎて)あかんのオンパレードにどうしようもなく感涙してしまった次第です。写真に収められた思い出たちに想いを馳せつつ、最後はホワイトアウトで締め。ほんと完璧ですね。素晴らしいです。

 

ROBOTICS;NOTES / トポロジー

もし私たちがこんな世界線を歩めたならば、という願いのようなエンディングPV。空を見上げ定点観測される星達が描く軌道は、まさにそうしたあらゆる可能性をも思い描かせてくれる象徴であるように感じられる上、まただからこそ彼らはその最後の瞬間まで決して進むことを止めなかったのだなと。マイベストソングな『トポロジー』も情緒感あって凄く素敵です。

 

はたらく魔王さま! / 月花

多くの場面において描かれる廻るモチーフがとても示唆的で、とにかく好きだなぁと。時も想いも越えて繋ぎとめるなにかについ感慨と感動が込み上げてしまうというか、観ている映像がそのままありのまま、多くの風景に結ばれていく感覚がほんと堪らないなぁと。というか、nano.RIPEがきてる時点で個人的にはもう間違いないんですよねーという信頼感も大きかったり。

 

フォトカノ / スマイルF

各ヒロインにルートENDを迎えさせるという作品性さながら、彼女たち一人一人に印象的なカットを与える辺りが凄く誠実だなと。あと女の子にはやっぱり花が似合うなぁというのと、その花々を各ヒロインのモチーフとすることでEDと物語の親和性を極めて高くしている辺りが凄く良いなぁと思います。あと余談ですが主人公が頭をカクっと傾けるところに感じるキョン感は坂本一也さん所以のものなのかなぁとか。

 

東京レイヴンズ / 君が笑む夕暮れ

まるで夜明け前の蒼さを基調とした実写背景に、直線的に差し込まれた赤がとても画面を引き締めてくれている上、レターボックスの黒帯表現でさらにグッと。南條愛乃さんのアンニュイな歌声とのマッチングもバッチリで観ているだけで浸れてしまう心地の良いEDですね。また金崎貴臣監督においては、これゾンOPからこうくるのなぁという感動もありつつ。ほんと素晴らしいです。

 

アウトブレイク・カンパニー / 私の宝石箱

ペトラルカの大冒険 is 可愛いなドキュメンタリーPV。彼女の成長記録というか、まだまだ子供な彼女が何を見て、何を感じ、何を体験したのかとか、そんな多くの感動や目線を彼女と共に共有できてしまえそうな辺りがほんと堪らなく好きです。ちょっとやんちゃでお茶目な王女様の一挙手一投足からは全くもって目が離せません。ベストショットは物陰から顔を覗かせひょこっと出て行く辺りがとても良いなぁと。

 

ミス・モノクローム -The Animation- / ポーカーフェイス

衝撃の3DCG。なんというかもう凄いとしか言い様がないというか、もうこれって多分一目惚れってやつなんだと思います。ほんと好きだし、ほんと凄いしで、初めてモノクローム観た日はその衝撃に打ちのめされ、ただただこの映像だけぶん回して観ていた思い出が。とにかく素晴らしいダンスPVだなと。あとこんな風に声弄っても相変わらず耳触り良くて心地良い堀江由衣さんの歌声、ほんと素敵だし良いよなぁって思います。


というわけで、以上が2012年度テレビアニメEDの10選作品となります。残り一枠を5~6作品で争うという苦渋の選択を強いられた今年のED10選ではありましたが、最終的にはこれしかないと納得のできる選出をすることが出来たのではないかなと思っています。たった1分30秒の映像にこれだけ心躍らされる幸せに今はただただ感謝するばかり。改めてになりますが、今年も一年、本当に素敵な映像体験をありがとうございました。