来年1月から新番としてスタートを切るアニメ 『未確認で進行形』。そのミュージックビデオが大変素晴らしかったので、その所感も含めここで紹介させて頂きます。
制作は動画工房。監督は藤原佳幸さんで、あの『GJ部』を手掛けていた方です。輪郭線の太さやスローで髪が靡くシーン、フレームインする際の気持ち良さだったりと、感覚的にですが『GJ部』のOPやEDなどでも感じることのできた良い芝居のディレクションに近い雰囲気を感じられます*1。また要所でオーバーアクションだったり、誇張的な作画が可愛さを損なわないまま気持ち良く動くのは所謂“動画工房的”な感じもします。キャラクターデザイン・総作監が菊池愛さんということで、中村亮介さんの作品*2でも辿られていたようなフェティシズムも感じられたりと終始、好きな作品のツボを突いてくるので正直このMVを観ている間はずっとニコニコしていました。
画面一杯にはしゃぎ回る彼女たちの楽しそうな表情、動き、そしてその空間の心地良さ。それらがまるでダイレクトにこちら側へと伝わってくるようなフィーリングの良さは、まるで“好き”の集積です。本当に好きだなって心から思えるフィルムになっていたと思います。
また制作関係者の方のTwitterによるとこのMVの制作進行を務めたのが梅原翔太さんということでした。本編でも梅原さんが活躍されるのかなと思うとさらに楽しみが増えそうです。
動画工房がシリーズの中でキーになる一本を制作する時は、第一原画を6〜10人、第二原画を10〜15人くらいで固める体制を作ってるのが目につく。たとえば『GJ部』8話や『恋愛ラボ』1話だけど、どちらも制作進行に梅原翔太さんがいる。
— ヒグチみ (@yokoline) 2013, 7月 13
私が氏の名前を初めて意識したのはヒグチさん (@yokoline) のこのツイートが切っ掛けでしたが、他にも『GJ部』の3話やOP、そして素晴らしかったEDにおいてもそれぞれ梅原さんが担当されていたようで、最近ではその名前も耳にする機会が増えてきたように思います。*3制作進行という立ち位置とその役割を全て把握しているわけではありませんが、その役職がアニメ制作においては非常に重要な骨子となっている印象は常々持っていたので、やはり梅原さんの活躍には大きく期待してしまいます。他にも担当されるであろう制作進行の方も含めてですが、この作品のことと共に陰ながら梅原さんのことも応援していこうと思います。
未確認で進行形 (4) 限定版 (IDコミックス 4コマKINGSぱれっとコミックス)
- 作者: 荒井チェリー
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2013/12/28
- メディア: コミック
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また最初に紹介したMVの完全版は原作 『未確認で進行形』 4巻の限定版に付属されています。冒頭で紹介した映像に興味を持たれた方は是非。すっごいお勧めです。