テレビアニメOP10選 2013

もはや恒例になりつつありますが、今年もこの企画に参加させて頂きます。去年に比べて一週間程はやい選出になりますが、まぁこのぐらいの時期ならということで。例によって放映季順、他順不同、他意はありません。敬称略。視聴した作品からのみの選出で、選出基準も去年と同様 「とにかく好きなOP」 です。

 

俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる / Girlish Lover

2013年度序盤。冬期放送枠にして眩いほどの輝きを放った素晴らしいOP。乙女の会みんな仲良すぎでしょってくらいに観ていて凄く楽しい上に、とても癖になる楽曲とそこに映される映像の連弾、そしてその中で栄える彼女たちの可愛らしさに心底グッとくるなと。足先から指先までとても綺麗に、また可愛く映り込んでいる辺り、自らの自らによる自らのための演出ほんと極まってるなぁとか思います。真涼さんの変なポーズは不変のオアシス。

 

ビビッドレッド・オペレーション / ENERGY

抗えないカラーマジック。各パーソナルカラーを生かしたボリュームメーターの鼓動から一転、爽やかで力強い曲調に乗せられて描かれる各々の変身バンクとその繋げ方に、ああやっぱこのOPは好きなんだなぁと。ドラムに合わせ音ハメされる一斉砲撃とか、特殊スーツの重量感ある作画とか、白と黒の鬩ぎ合いとか。もう好きなもの放り込まれ過ぎててヤバイです。逆光のシルエットの美しさ、美少女とヒップライン。高村和宏の真骨頂ここに極まる。

 

GJ部 / もうそう☆こうかんにっき

もはや2軍のファンタジスタとは呼ばせないその背に刻み込まれたGJ部魂。キャラクターのいいとこ寄せ集めたわりと王道的な印象のあるOPではありますが、だからこそ作品を愛してしまえばどうしたって惚れ込まずにはいられないとかそんな典型例として提示したいOPだなぁと。サビ入りのとこで廊下を走るシーン、一人ひとりがフレームインしてくるとこの勢いがほんと気持ち良いですね。勢いつける為に実線ギザギザにしたりする例のあれ、とても好きです。

 

波打際のむろみさん / 七つの海よりキミの海

もうなんというか語るに足りない感じになるに決まってるんですが、とにかく好きで好きで堪らない映像というか、欲しいところビシビシ突いてくれる気持ち良さというか。コマ送りにして観ないと分からないような遊びも盛りだくさんで、むろみさんの後ろからカメラがぐるっと回るところとか、タイトルロゴ前の水ぽちゃとか、ああいう 「好き!」 って即答できる感じの映像の繋ぎ方がほんと最高だなぁと。あと神前さんのメロディ、特にサビの壮大さが凄い素敵で、上坂すみれさんの歌声との絶妙なバランスがとても癖になりますね。

 

帰宅部活動記録 / 2学期デビュー大作戦!!

5人のシルエットがフレームインしてくるところが好き過ぎるやつ。軽快でいて癖になる楽曲に合わせ小刻みに揺れるメトロノームな頭部にこう自然とテンションが上がってしまうなと。あと、カメラが下からぐいっとパンしてタイトルロゴがどーんしたっていいものはいいんです>< って日テレさんの某てさぐれ部に提示したいOPでもありますね。というか、乙女新党のこの癖になる感じは一体なんなのだろうという。ほんと聴けば聴くほど耳に馴染む感じが素敵です。

 

物語SS / Chocolate insomnia

磐石のURAムービーに酔いしれる1分30秒。物語的解釈を存分に生かした構成に加え、モチーフがまた別のモチーフへとイメージ変換されていく様は相も変わらずな心地良さ。前景から遠景へ、またその逆も然りで、画面内を縦横無尽に駆け巡り、その奥行までをも存分に遣い込むこの視覚体験はまさしく映像のマジックだなと。渡辺明夫キャラクターデザインとの親和性もやはり抜群で、ほんと好き過ぎて氏の制作するポップでキュートな映像にはついつい入れ込んでしまいます。

 

君のいる町 / センチメンタルラブ

覆う傘。一片の小窓。逸らされる視線。涙を零しながら全力で疾走する彼女から感じるのは特に私が敬愛するヒロイン像そのものでした。自転車を漕ぐ彼と走る少女というその “届かなさ” に続けて描かれた “でも、だからこそ―” と懸命に抗う姿はもうすごく某ヒロイン勢の美学匂わすなと。多くの登場人物が笑顔を咲かすその横で、なぜ彼女だけが泣かなければならないのかという遣る瀬無さ。もはやOPを観るだけで震えます。

 

進撃の巨人 / 自由の翼

前期時点で登場したほぼ全ての人物を投下することで受け手にフラッシュバックを誘発させつつ、映像は極めて未来的な辺りまた一つ受け手に物語を描かせてくれる素晴らしい映像だなと。まただからこそ芽生えるここより先の物語への期待と不安が膨張するというか、その予兆として飛び立つ黒と白の鳥のモチーフが余りにも締まり良く。テロップの魅せ方、ロゴの懲り方とかそういった細部一つとっても全く隙がない印象です。前期OPもわりと好きでしたが、やはり断然、私は後期が好き。

 

リトルバスターズ!Refrain / Boys be Smile

白を青で染めてみせたリトルバスターズ1期を象徴するかのような彩度の高いラストカットに痺れてしまうOP。白から望む青の窓辺とかもう凄く示唆的でほんと堪らないものがあるなぁと。またアンニュイなカットが次々と紡がれていく上、挙句の果てにはみんなで下ったあの坂を一人駆け上がる理樹という1期OPからの振り出し(逆行)感にはこう色々と感じるものもあったり。まぁただだからこそOP冒頭の長回しというか、あの5人の表情とその青春の一幕に対してはどうしたって恋焦がれてしまうのかなとは思います。

 

俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している / S・M・L☆

余りの衝撃に仰け反ったOPと言えば、迷う事無くのうコメ一択。全力で逆立ちしてくれているわりには全くもってパンツが見えないというファンタスティックな映像にときめきました。また主観アングルで女の子たちの間をぬっと直進していくああいう目線が堪らなく好きで、最後の流し目なんかは何度観てもクラクラしてしまう程に流麗だなぁと。なんというかあらゆる嗜好心をくすぐってくるOPですね。本当に素晴らしいです。ブラボー。


というわけで、以上が2013年度TVアニメOPの10選となります。他にも選出候補は幾つかあり最後の最後までかなり悩みましたが、こうして一度書き上げた後にはこれがベストだなとも思えている辺り、今回の選出には自分としてもかなり満足できているのかなと思います。作品の顔、またそのイメージPVとして多くの魅力を含みつつ、いつも私の心をときめかせてくれるOPの素晴らしさ。今年もまた十二分に堪能させて頂きました。まだ少し早いですが、2013年も丸々一年。本当に楽しい映像体験をありがとうございました。