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石浜真史さんの映像と演出について

石浜さんのオープニングやエンディングの見せ方・演出に関してなにかしら書いている方は多いと思いますが、自分の中でも定期的に印象をアップデートしておきたい気持ちが強かったので今回備忘録も兼ねて書くことにしました。特に今期では『GRANBLUE FANTASY …

テレビアニメED10選 2016

前回の記事と同じ基準。放映季順、他順不同、他意はありません。敬称略含む。視聴した作品からのみの選出で、選出基準はいつもと同様 「とにかく好きなED」 です。 この素晴らしい世界に祝福を! / ちいさな冒険者 牧歌的な主題歌とそのテンポに合わせたカッテ…

テレビアニメOP10選 2016

今さらですが昨年放送の作品の内、観るつもりだったものは大まかに観たので今回も更新します。放映季順、他順不同、他意はありません。敬称略含む。視聴した作品からのみの選出で、選出基準はいつもと同様 「とにかく好きなOP」 です。 大家さんは思春期! / S…

『小林さんちのメイドラゴン』13話 最終回 いつかの未来と今について

動揺や不安。そういった負の感情への煽り方が本当に巧かったと思います。トールが部屋を出ていく時に始まり、ベランダで空を煽ぐ姿への閑静な繋げ方、カンナが部屋へ戻るとグッと画面の明度が下がり影面積の多い作画になり、音も消える。これは一話や二話、…

『小林さんちのメイドラゴン』9話の演出について

“この登場人物たちは今なにを見て、なにを想っているのだろう”。それは、私自身がアニメを視聴する際に強く考え、知りたいと願う部分の一つでもあるわけですが、そうした疑問に対する一つの応えをこの作品は鮮明なイメージを持って、いつも誠実に応えてくれ…

『小林さんちのメイドラゴン』8話の演出について

前半のお弁当対決パートが『ワイルド・ファイア』だったとか、手の芝居から山田尚子さんらしさが溢れてたとかビジュアル的には色々あると思うんですが、足元にカメラを寄せていくのはなんか直近の『聲の形』を思い出したりして良かったなと感じました。もち…

『リトルウィッチアカデミア』7話のカメラワークについて

Bパート終盤。アッコの退学を巡る一悶着を描いたシーンですが、この辺りのカメラワークに強い物語性が内包してあったのが凄く良かったです。基本、最初は退学の可否を決める校長先生とアッコの間に想定線が置かれるていたと思うのですが、会話が進むにつれ会…

『小林さんちのメイドラゴン』6話の演出と『MUNTO』のこと

アバンのカットで思い出したのは『無彩限のファントム・ワールド』6話でしたが、どちらのカットにも根源的には『MUNTO』という作品の影を大きく感じてしまいます。それも本話のコンテ演出を担当されたのは同作品の監督をされた木上益治さん。正直、繋げて語…

『小林さんちのメイドラゴン』5話の演出について

立ち位置的にこういう配置になるのは必然ですが、光源側にトールが立っているというのが非常に示唆的だったカット。周囲から「変わった」と言われる小林さんを “変えている” のは一体誰なのかというのが非常にセンシティブに描かれていたと思います。陰影を…

『小林さんちのメイドラゴン』2話の演出について

誰がなにを見つめていて、そこにどんな想いが託されているのか。そんな数多くの彼らが発する情報をしっかり汲み取ってくれる京都アニメーションの作劇はだからこそ人間味に溢れ、感情的なフィルムへと昇華されていくのでしょう。トールの手を小林さんが引い…

『小林さんちのメイドラゴン』1話の演出と武本康弘さんについて

ドラゴンの少女トールが小林さんの家に訪問してからの一連シークエンス。上手側に小林さんを置くことで物語は彼女を主体に据えるところから始まります。つまりトールを自分の家で雇うかどうかの選択によってこの物語は始まっていくといことです。逆にトール…

『うらら迷路帖』OPについての小話

先日放送された『うらら迷路帖』。本編も本当に可愛くて楽しかったんですが、OPを観て胸がときめきました。楽曲のわいわいした雰囲気や可愛らしさに、キュートな映像が相まって非常に素敵なフィルムになっていたと思います。またOPの出だし・締めで描かれる…

話数単位で選ぶ、2016年TVアニメ10選

今年のアニメを振り返る意味も兼ね、今回もこちらの企画に参加させて頂きます。 ・2015年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。 ・1作品につき上限1話。 ・順位は付けない。 集計ブログ様:「話数単位で選ぶ、2016年TVアニメ1…

『響け!ユーフォニアム2』10話 心の屋根とカメラワーク、そして零れ出す感情の光

あすか先輩と久美子のやり取りを描いたBパート。本編全てが素晴らしかった今回の挿話でしたが、ことここのシーンに関しては観ているだけで震えが止まらず、久美子が泣き出すのと同じくらいから私も堰を切ったように泣いてしまいました。もちろん、力の込もる…

『舟を編む』6話の芝居と共振

序盤からのエモーショナルなカット。この辺りのシーンで既に身体は前のめり気味になっていたんですが、以降描かれる各登人物たちの芝居、そこに込められていたであろう様々な感情からは、動きの繊細さや動かすことへの熱意といった幾つもの感動を強く感じる…

『響け!ユーフォニアム2』 4話 吉川優子という希望、その陽のあたる向こう側へ

鎧塚みぞれ、傘木希美の行き違い描いた二人の物語。紆余曲折を経て辿り着いた場所は、美しいとしか形容出来ない安堵の幕切れをもって私に強い感動と喜びを与えてくれたように思います。 しかし、この物語は二人によって解決したわけでは決してありませんでし…

『機動警察パトレイバー』14話の砕け方

飲み会や酒の席の回を設けるというのは割合、色々な作品がやってきているようにも記憶してますが、そういう話の中で、日頃余り感情的にならないキャラクターが色々な表情を見せてくれるとなにかと得した気分になるというか、観ている内にこちらまで楽しくな…

『海がきこえる』の寡黙さと微熱

夏の陽射し。流れゆく景色。淡々と進むフィルム。熱い恋愛ものとは程遠いまでに感情的になることを抑えつけるこの映像はだからこそ、まるでそよ風のように心地良い読後感を我々に与えてくれるのだと思います。 それこそ主人公である杜崎が本作において激情に…

『競女!!!!!!!!』の尻パース

圧巻の『尻(けつ)パース』。 レイアウトにどう収めるかではなく、お尻を主役として据えた場合どのようなレイアウトが映えるのかを考え抜かれた画面構成は、まさに美学的とも呼べる恍惚さを放っていたように思います。お尻を強調するためのパースづけや、お尻…

『ToHeart』1話 冒頭7分54秒の情景

ヒロインであるあかりの回想から物語が始まり、オープニングを経て、モノローグから校舎内のカットへと切り替わるまでの流れが本当に圧巻で、久々に一話から肌がヒリつく感覚を覚えました。それこそ特別に派手なアクションや尖った演出があるわけでは決して…

『機動警察パトレイバーアーリーデイズ』 演出メモと備忘録

特車二課隊長の後藤さんが喋り終えてから南雲さんが顎をくいと上げ「私は何も見なかったし聞かなかったわよ」と言うまでの間尺の遣い方。全体的にカメラはfixで撮られている場面が多い印象でしたが、こういった何気ない会話やある程度の状況把握として語られ…

アニメにおける脚・足先描写の素晴らしさについて

昨日『NEW GAME』3話を観て衝撃を受けました。それこそあの挿話は全体的に観ても大変素晴らしく、キャラクターたちの感情の乗り方やその想いを映して描かれる細部の仕草への拘りが非常に色濃く出ていたわけなんですが、特にその中でもBパート終盤のベンチに…

赤い傘、心の壁、牧穂乃果曰く / 『キズナイーバー』 7話

物語もいよいよ佳境に差し掛かってきた『キズナイーバー』7話。語られたのは常にポーカーフェイスを決め込む牧穂乃果の過去と今の彼女に至るその出生の秘密だったわけですが、その軌跡に描かれていたのはやはり辛く険しい物語そのものでした。 信じたい気持…

青春と敗者のためのアンセム、そして少女は飛翔する ―― 『響け!ユーフォニアム』 番外編を観て

被写界深度を浅めに据え、まるで一人一人の物語を切り取るかのよう誰に向けても優しい視線を傾けてきた作品『響け!ユーフォニアム』。まだ成長途上であった少年少女の横顔をしっかりと収め、そのまなざしの先に “夢” を託す本作の姿勢は終始一貫しこの物語…

『響け!ユーフォニアム』 13話の奥行き、その立体感

遂に最終話を迎えた『響け!ユーフォニアム』。その映像と音楽の重なりはまるで心に焼きつく程に情熱的で、この作品の全てをその舞台の上に置いてきたであろう素晴らしい幕引きであったように思えました。それは麗奈の涙や 「今に全てを掛けよう」 とする久…

『響け!ユーフォニアム』 12話の演出について、その反射する光の向こう側

なんて贅沢なフィルムなんだろう。そう思わずには居られなかった『響け!ユーフォニアム』第12話。それも幾度となく照りつけるような日本の夏を描いてきた京都アニメーションがここまで幻想的で艶美な夏を描いてきたことに驚きを隠せなかったと言いますか、…

『響け!ユーフォニアム』 11話の感情、或いは吉川優子の物語

些細な噂から個人パートオーディションのやり直しにまで話が大きくなってしまった『響け!ユーフォニアム』、その第11話。それもその舞台上をドタバタと駆け回り、まるで高坂麗奈への嫌がらせのように不正を叫び続けた吉川優子に至っては心底辟易とさせられ…

『響け!ユーフォニアム』 8話の演出について、そしてスカートは翻る

「その美しさに惹かれ命を落としてしまう気持ちというものは、こういうものなのだろう」そう語る久美子の心情が「私は今、この時なら命を落としても構わないと思った」と言い切るまでに変化する様子を捉えたBパート終盤。それはまるで久美子の瞳に映る世界を…

『響け!ユーフォニアム』 5話の演出について

『響け!ユーフォニアム』5話が本当に素晴らしく今日に至るまで擦り切れるくらい観返したわけですが、中でもBパートから終盤までの流れが本当に最高で、観終えた後には必ずと言っていいほど深い溜息を突いてしまうくらいでした。まず、久美子の主人公足る風…

『千年女優』へ馳せる想い

先月、以前から勧められていた 『千年女優』 を初めて観たわけですが、その中で色々と思うところが幾つかあったのでそのことについて少し書いておこうと思います。それも一言で言ってしまえば 「想いとか熱意の尊さ」 みたいな、そういう凄くシンプルな話で…

視線の交差、重なる映像、そして立像 / 『夜桜四重奏 ハナノウタ』 10話

先日『夜桜四重奏』10話を観たんですが、これが本当に素晴らしかったのでそのことについて少しばかり。それもそれぞれの視線の交差感というか、ああ、向き合ってるんだなって感じられる映像の見せ方というか。生きてるって支え合うってこと、そんな当たり前…